活動紹介−議会活動

【20.06.26】5月19日の2議員辞職について

 5月19日に、武田議員、成瀬議員(いずれも保守系会派、フロンティア旭に所属)が議員辞職しました。

 その議員辞職について、尾張旭市議会では議員間の情報共有をはかるため、6月1日の全員協議会で議論しました。
 その議事録が、先日6月26日に、市議会のホームページに公開されました。あたり前ですか、議事録は発言そのものであるため、予備知識なしに読むとわかりづらいと思うのと、私の意見もをまとめておきたかったので、この記事を書きました。

 今回のお二人の議員辞職は、要するに「仲間割れ」ということだと思っています。
 政務活動費などの公金に手を付けていない、ということであれば、これ以上問題を追及しなくても良いと思います。

文中、(P数字)は、公開された議事録の掲載ページ数を示します。

会議の目的など

(冒頭の議長あいさつなどから)
〇篥流用に至った経緯などの事実関係の確認、再発防止策について、情報共有。
∋実関係や再発防止策を示すことは議会として重要。
D名錙∩完協議会は非公開だが、全文筆記の議事録を公開する。
さ陳后瓩気え章演は、問題をおこした前フロンティア旭の構成員であるため、議事進行は、副議長=丸山幸子が行う。

会議の概要

 若杉たかし議員(5期)(=現在までに、最も長くフロンティア旭に在籍。現、会派代表者)
が作成した資料が示された。(議事録とともに公開)

 資料は、公開されたものを見ても分かる通り、議長が冒頭あいさつで言った「事実関係」を示すという点で不十分なものと思われ、1時間半を超える会議の中で、多くの質問が出された。

 党市議団は、私的流用ではなく、公費=政務活動費にも影響があるとすれば大問題だと考え、それを明らかにする糸口が無いかを念頭に質問を行った。

会議から得られた内容

会計担当者の変遷
(平成19年、新成クラブ時代、若杉が2つの会計を扱う。議事録 P10)

平成23年〜フロンティア旭結成
(会派人数3名。武田2つの会計を担当)

平成27年〜フロンティア旭  (会派人数9名 武田 政務活動費 成瀬 会派会計を担当)
4年間のうち、会計監査設置の提案、あるいは会計担当の交代という意見は出なかった。(フロンティア旭として、これは反省点の一つで、今後フロンティア旭は毎年監査を行う。)

会派で集めたお金の使途目的

 調査に出かけた時の食費、政治的な会へ行く会費、国などへの要請行動を目的とした旅費、政務活動費(年間1議員15万円)を使い切ってしまった際の費用。
(会派の活動費用として集めていた金額は、4年間の総額が9人で約800万円。)

前期フロンティア旭の会費を各議員へ返金した時期

 平成31年4月の市議選前後で、会派の構成員に変化があるため清算する。

市議選前の平成31年3月に各議員へ30万円の返金。
その後、最終的な清算が行われないため、成瀬氏に対し再三にわたり説明を要求。

数回に分け返金があり、今年=令和2年4月に書類とともに最後の返金があった。

返金額は、1人当たり約45万円で、集めた額のほぼ半分になる。

 もともと、領収書などの紛失があるため、1円たりとも間違いがないという話ではなく、返金額45万円で、旧会派所属議員が了承したという話に過ぎない。

フロンティア旭として行った調査

Q 政務活動費が不足した場合に、会派のお金を使うことになるため、政務活動費についても流用が無かったのか、節約して使っていたかなど、調査が必要だと思うが、調査しているのか?

A 武田元議員にまかせっきりで、調査もしていない。(P8)
(以降 P10のあたり)

Q 通帳は確認したか
A 確認していない(記憶にない)

Q 辞職前にどのような調査を行ったのか
A 会計帳簿の提出を求め、提出された。

Q 提出されたものを公開する考えは無いか
A 現時点では、公開する気は無い。が検討する。

 他にも、質問は続くが、要するに当事者任せで会派として、調査らしい調査は行っていない。自分たちの会派が起こした問題を、自ら調査を行い、証拠も出して、問題が無いか証明すべき。という指摘に対して、二人を信用していて調査ができていないと回答。

 フロンティア旭に対し、時系列の資料、関連資料、通帳の写し、収支報告書の提出が要求される。
(P16)

 この他にも要求があり、それについての答えは以下。
\務活動費については、通帳の動きも含めて大丈夫なんだということを証明すべき
▼武田元議員に依頼する。
議会としてどのように考えるか、示すべき
▼この会議の議事録を公開する。
フロンティア旭として調査をして欲しい。
▼調査を進めるなかで、新たなことがわかれば事務局に報告する。
(P20)

「議員・公務員は告訴すべき」とする意見についての弁護士見解

 犯罪を知った以上、議員は告発すべきといった話について、議会事務局が顧問弁護士と相談をし、その内容について会議の最後に紹介があった。

 結論的には、告発を行わなくても、直ちに法律違反にはあたらないという弁護士の見解。
(P24)

今後も問われる 残った3議員の対応

 現在、前期のフロンティア旭に所属していた議員は、さかえ、若杉、松原の3氏だが、今回の議員辞職について、独自の調査を行ったかどうかという点で疑問が残る会議だった。

 主に質問に答えたのは若杉議員だが、発言の中で何度も「2人を信用している」と発言し、どうすれば市民からの疑問や批判に応えることができるか、という視点は感じられない。
 問題を起こしてしまった会派に同時期に所属していたという当事者意識も薄い。

 会派から2名の議員辞職、という事態を引き起こした結果を受けてもなお、危機感に欠ける態度は理解に苦しむが、年長議員がそのような状態であるからこそ、内部で話が収まらず、深刻な結果を招いたと考えられる。

 武田、成瀬氏の不正流用は、流用額を明確にし、返済したことを明らかにするためにも証拠書類の提示や帳簿の開示が必要になるが、そもそも証拠書類=領収書を紛失しており、加えてずさんな会計処理を行っているため、説明したくても、完済を証明できない。
 このため議員辞職も当然の結果と思われる。

 流用額は報道にもあるように350万円という、4年間で集めた金額の半分近くになり、少額とは言えないが、会派内の私的積立であることを考えれば、構成員に許しを請い、認められれば、そして、話が内部で収まっていれば、済んでしまう類の話ではないかと考える。

 ところが、ずさんな会計処理により、政務活動費についての疑いを持たれても「書類は整っている」という、言い方しかできず、濃淡はともかくグレーだと思える。

 一方、4年間で積み立てた約800万円のうち、清算して返還した金額は約400万円という計算になる。
 これは、視察や研修へ行った際の飲食費が含まれているとは言っても、自費で議員活動に支出した額が9人で400万円ということ。(自費での議員活動というのは、尾張旭市の議員の多くが、程度の差はあっても自ら捻出していて、珍しくもない普通の話。)

 自費でこれだけ捻出したからと言って、許されるという話ではないが、もし仮に政務活動費について不正があったとしても、その悪質性は低いと考える。
(政務活動費年額=15万円/議員、フロンティア旭の自費支出額=約11万円/議員)

 また、会派で貯めた費用の支出内容について、詳細なものを出すよう求める声もあるが、そのお金は、どこまでいっても会派の構成員のお金であって、外部の者が、その使途について立ち入った話をする必要は無いと考える。

 全員協議会での議論からは、フロンティア旭、厳密に言えば、前期フロンティア旭に所属していた、さかえ、若杉、松原の3議員には、今後も自身の問題として調査を求められた。
 帳簿や通帳の記録も当事者であれば見ることができると思われ、その努力が彼らに求められる。
 今回の問題を重く受け止め調査を行うかどうか、3人には今後も問われることになると思う。

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