活動紹介−議会活動

【18.09.28】 尾張旭市小中学校エアコン設置 9月議会まとめ

記録的な猛暑だった今年の夏。
小中学校のエアコン設置が話題になりました。

尾張旭市での小中学校へのエアコン設置について、
9月の尾張旭市議会での話題は

私を含め4人の議員が、議会質問でとりあげたこと。
エアコンの早期設置を求める陳情が市議会に届いたこと。

の2つです。

4議員が小中学校のエアコン設置について議会質問

私も含めて4人の議員が、小中学校のエアコン設置について議会質問でとりあげ、私は4番手でした。

質問内容が重なって順番が後になってしまうと、市に聞く内容はすでに答えが返ってきていることが多くなるものですが、3人の質問が終わっても、市が答えていない内容がありました。

先日(月日)の記事でも書いたことですが、残る4小学校へのエアコン設置を、来年夏が始まる前に設置できるかどうかが、今現在の問題で、市は国からの交付金が来たら、すぐにでも工事をはじめられるように準備をしているということです。

ここまでは、他の議員も質問で聞いて、議場で明らかになったのですが、

●夏前までに取り付けるには、いつから工事をはじめなければならないのか。
●国の交付金が間に合えば、市は当然やるのだろうけれど、国の交付金が来なかったら、夏前のエアコン設置は見送りなのか。

前の3人は聞きません。気づいていないのか?
市長に遠慮してるのか?

私の質問で、明らかになったのは、以下のことです。

●工事は来年2月には、始めなければ、6月末に間に合わない。
●交付金(約4500万円の見積もり)が来ない場合は、市長は言明しなかった。

9月12日 福祉文教委員会での陳情の議論

今年の夏休み中にエアコン設置がされなかった白鳳小学校の保護者を中心に、エアコンの早期設置を求める陳情書が市議会に提出され、福祉文教委員会で議論されました。

尾張旭市議会では、陳情を出した方が、陳情の内容を議員に説明する場を設けることができます。「趣旨説明制度」と呼んでいますが、今回の陳情者も説明に来てくださいました。

陳情書のタイトルが
「尾張旭市立白鳳小学校へのエアコン設置を7月前に前倒しを求める陳情書」
だったので

このタイトルだけでは、白鳳小学校だけ先に設置するように求めている
ようにも見えるので、

そうではなく、残る未設置校の設置を早めて欲しいという意味で良いか
確認をしたいと思っていました。

もし、白鳳だけというのであれば、認めにくくなってしまいます。

当然ですが、自分のところだけ先にやって欲しいということではなく、他の未設置校もいっしょに設置して欲しいという話が聞けました。

それでも、そこにこだわる議員がいて「趣旨採択」という結論になってしまいました。
(こだわっている議員は福祉文教委員会所属の議員ではないようです。)

(趣旨採択とは・・・長くなりますが、参考書から書き写したページを作りました。)

趣旨採択という判断は、議会としての「逃げ」だと思っています。
あまり、ほめられる対応ではありません。

委員会では、趣旨採択にするかどうかの議論ばかりになってしまって、

交付金無しでもやるのか?
前倒しで工事を行った場合、どのような影響があるのか?
その影響を、どのように判断するのか?

など、
必要な議論が不足しているように感じたので、
市議会最終日に陳情の討論で意見を示そうと思いました。

9月27日 陳情書の討論

以下は私の話した討論の原文です。
最終日の傍聴席には珍しく、何人もの傍聴者がありました。
年恰好から見て、陳情を出したお母さんたちだろうと思います。

少しだけ緊張しました。

陳情 第10号
尾張旭市立白鳳小学校へのエアコン設置を7月前に前倒しを求める陳情書 に対する
賛成討論

川村つよしです。議長のお許しを頂きましたので 私は、陳情 第10号
尾張旭市立白鳳小学校へのエアコン設置を7月前に前倒しを求める陳情書
について  賛成の立場から討論いたします

 陳情者もすでにご承知のことと思いますが、尾張旭市では昨年、中学校3校へのエアコン設置を行い、今年も小学校9校中、5つの小学校にエアコンが設置されました。計画では、残る4小学校も来年8月の工事で設置される見込みでした。

 これは、市議会でエアコン設置の検討を求める声が上がり、市もそれを受け止めて計画的に行ってきたことで、

他市より進んだ状況になっていたからだと、自負しています。

 しかし、今年の記録的な猛暑を受け、未設置校の方々を中心に、来年の夏前に、残る小学校へのエアコン設置を求める今回の陳情が出されました。

 今回の陳情を受けて、エアコン設置について、あらためて考える機会を頂いたことに、議員として、陳情者の皆様に感謝を申し述べたいと思います。ありがとうございました。

 さて、今回の陳情では、3つの論点があると思いますので、一つずつ、どのように考えたか意見を述べます。

1点目は、趣旨採択という扱いについてです。
 趣旨採択とされた理由は、白鳳小学校に限定した内容だから。というのが大きな理由だと聞いています。陳情者の趣旨説明で、白鳳小学校だけ早く設置して欲しい。という意味ではない旨の説明がありましたので、問題はクリアされていると、私は思います。このため、趣旨採択ではなく、単に採択すべきではないか、委員会での趣旨採択という結果に疑問を持っていますが、

議会全体で「エアコン設置を前倒しで行うべき」という判断を示すために、ここは譲歩しておきます。

2点目の論点は、国の交付金が無くても行うのかどうか。ということです。この論点は、福祉文教委員会での議論を聞いていても、明確にされていない印象があります。

 国の交付金があるかないかは、約4500万円程度の尾張旭市の負担増と見込まれ、尾張旭市にとって小さい金額ではありません。
 このため、国の交付金を獲得できるよう、時間の許す限り市当局には頑張って欲しいと思いますが、遅くとも来年6月末までに工事を完了させるためには、12月ないし、来年1月早々に、尾張旭市の補正予算を可決させる必要があるでしょう。

 今回の陳情の趣旨採択は、住民要望に応えるために、市議会が「国の交付金が無くても、エアコン設置を進めるように求めている」ものだと、この場で強調しておきます。

3点目の論点は、年明けから週末の工事を何度も繰り返すことで、様々な問題が考えられますが、それを、どう考えるかということです。これも福祉文教委員会において議論がなされていないことです。
 この議論を市議会で確認することは、工事期間中の責任の一端を、市議会も担うこと。それを自覚し表明することだと考えます。

 小学校における工事を夏休み中に行うことが多いのは、こどもの安全のためです。
 エアコン設置の工事を、分散させて、週末の工事を繰り返すことになれば、その間、学校は少し落ち着かない環境になるでしょう。資機材も仮置き場が必要になるかもしれません。作業中の場所を立ち入り禁止にしたとしても、好奇心の強いこどもたちが入り込んで、あってはならないことですが、こどもがケガでもしたら、と心配になります。
 このため、学校での大掛かりな工事を夏休み中に行うのは、ごく常識的な話だと言えるでしょう。
 その常識を覆し、あえて前倒しで工事を行う意義はどこにあるか、今、小中学校のエアコン設置については、国全体の問題として、来年夏までに設置しようという動きがありますが、尾張旭市のように、設計がすでに終わっていて、すぐにでも工事を始められるところは稀有な存在だろうと思います。

 来年夏に予定している尾張旭市が、前倒しで工事を終わらせることで、来年夏に作業を行う工事業者を数校分確保できるということにつながるのではないでしょうか。
 このことから言えば、国は尾張旭市に対して、多めに交付金を出してでも、どうぞ先行して実施してくださいと、頭を下げても良いぐらいの話ではないかと私は思います。
 それでもなお、国の交付金が無くても、住民要望を捉えて、早期のエアコン設置をするよう、尾張旭市に求めるとともに、市議会としても速やかに発注できるように臨時議会の招集に応じる考えを表明したいと思います。他の議員の皆様のご賛同をお願いします。

なお、末尾となりましたが、小学校教職員の皆様には、工事期間中いつも以上にご苦労をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いし、賛成討論といたします。

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