活動紹介−旭民報議会活動

【12.05.24】5月臨時市議会で決まった議会役員人事

議会を三分した市長選も影響?

 5月16日に開かれた、市議会臨時議会で新年度の議会人事が決まりました。(一覧はPDFをご覧いただくか、市議会ホームページをご覧ください。)
 旭民報537号(PDF)

 議長には、投票により岩橋盛文議員が19票中16票を獲得し選ばれました。

 事前の各派代表者会による調整済みの人事でしたが、投票による選出となった背景は

「市長出身会派(市民)が議会人事を材料にして市長選への支援を保守系会派(政新)から得たかのように見える人事を、そのまま合意できない。」

などとして、山下議員(みんな)が投票による選出を求めたためです。

 市長選で、もう一方の保守系会派(フロ旭)が自民系候補を支援したことで、保守二回派間の溝が深まっていましたが、若杉議員(フロ旭)を副議長に据えることで関係修復を図ったようにも見えます。

 今回の正副議長人事は、期数や所属会派の大きさから言えば異常なものではありませんが、議会を三分した市長選直後の後味の悪さを感じます。

一部事務組合の重複選出回避 一度は合意

 今年の議会人事で、もう一つ注目していたのが、一部事務組合議会への選出について、昨年合意できた内容が守られるかどうかでした。

 昨年合意できた内容というのは、
「1人の議員が複数の一部事務組合に行かないように配慮する」というもので、

ほぼ同時期に開催される一部事務組合議会の議案審査を、各議員が充分こなせるようにしたものです。

 それにより昨年は、一人会派の川村議員、坂江議員も一部事務組合へ選出されましたが、今年は市長選立候補のため2名が辞職し、どうしても重複が生じる状況で、昨年の合意が消える可能性もありました。

 そこで川村議員が代表者会へ、昨年の合意を維持できるよう提案を行い、合意は維持されました。昨年、一期目の一人会派という理由で選出されなかった松本氏(元減税)も選出が内定していました。

他市議員に迷惑をかけないか懸念

 ところが代表者会(5月2日)で内定していた議会人事を、覆す事態が起きます。

 議会の役員人事を検討する際、秘密会とするのが通例で、今回も秘密会としましたが、その内容を松本氏が公表してしまったのです。

 しかも選出が内定した代表者会の最後に、秘密会の内容がすでに一部漏れてしまっていること、それは懲罰の対象になり得るものだとして、注意喚起がされていた直後の彼の公表だったことが特に問題視され、一度は合意した人事が再検討(5月8日に急遽開かれた、代表者会による)された結果、

 松本氏の行動は、尾張旭市議会の中だけにとどまらず、他市の議員にも迷惑がかかりかねないとして、松本氏の組合議会への選出が取り消されました。

 秘密会という扱いに批判もありますが、秘密会が通例となっている理由は、あまり知られていない議員個人の情報、病状など噂を含めて出し合えるようにし、議会として人選の不安材料を払拭させるねらいと理解しています。

 例えば、極端な例ですが
「あの議員は物忘れが多く職員からも痴呆がはじまっているのでは?と疑われている」
などという話は、公表される会議で言いにくい話です。

 ただ一人、松本氏が一部事務組合議員に選出されなかった理由を説明する目的で詳細を掲載しました。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
フェイスブックページへ
RSSフィード(更新情報)